【準備】ビスケットジョイナー
 家具作りにまず必要なのはビスケットジョイナーだろう。その辺のホームセンターでは見つからない。いろいろ調べて、DEWALT製を選んだ。高さ調整機構にあるスケールがインチではあるが、調整段階で試し切りしながら決めて行く方式で臨めば苦にならないし、一度決めたら板厚が同じなら変える必要も無い。何よりも#0、#10、#20で切り込み深さがプリセットしてあるのが専用機の所以か。でも最初にすべて切り込んでみて、ビスケットの余裕代をきちんと見極めておいた。ここまでしておけば間違いが減るだろう。
【準備】ハタガネ(端金)

ユニット制作で1メートルクラスのハタガネが複数必要だが、いざFクランプを買いに行くともうこの辺になるとプロ級で高価。強度のある赤松根太と1/2インチユニファイ全ねじ棒を買ってきて自作。これで両端から締め付ければそれなりの寸法で仕上げることができる。作業性は悪いが、機能がしっかりしていれば文句無し。そんなことで大活躍。

下側扉ユニット制作  
両開き扉のそれぞれに独立した収納スペースと棚板を配備。切断寸法はケガキが正確なら1mm以下の誤差精度(のハズ)丸鋸切断では全てガイドに沿って行ったのでそれなりに直線も保たれたと思われる。最後に組立てで問題になるのはやはり十分乾燥していない材料のため屋外作業なので木漏れ日から日光が当たると板がわずかだが反ってしまう事。無理矢理ハタガネで締め上げるが限界があり最後のユニット組立てで課題が残りそう。

使用ビスケット#20 25枚。相当使うことがわかった。現在の在庫では大きな?マークが付く。

スライド蝶番は使ってみるとなるほど!と感心しきり。マグネットラッチをそれぞれ付けて、ちょっと押すと解除する機構にしました。

出来上がってみるとそれなりにまあまあ。後と左側面は幅木の分だけ切り込みを入れ壁に隙間無く配置出来る様にしました。これで中途半端な隙間が無くすっきりレイアウトになります。続けて、後の幅木分切り欠いたユニットを1セット作りました。
下側引出し扉ユニット制作  
扉と引出しのユニット制作です。4段の引出しは400mmのスライドレールでスムーズに動く計画。慎重にケガキを入れ。レールの固定位置を見極めます。初めてここでビスが登場しました。(本体はビスケットで釘、ビス無しです)
引出しはビスケットで内板を接合。内板はファルタカ材。桐のような材質で引出しにはぴったり。底板はシナベニヤ板を内板に接合。
下段の3ユニットが完成。あちこちのホームセンターで材料を買ったのでちょっとずつ木目や木肌の雰囲気が異なります。直角度には気を使って組立てたのですが、真ん中ユニットがすこーし傾き平行四辺形。今更直せない苦しい状況に。
引出しはスライドレールのおかげでスムーズに動く。プロのレベルを簡単に手に入れることができるありがたい機構。
中ガラス扉ユニット制作  
ガラス扉のディスプレー。LED照明を付けるために配線工事が発生する。その貫通孔を端板で検討。配線貫通穴は25mm径でコネクターも通る事が確認出来た。これで3ユニットを貫く加工穴が決まり、位置も決定。
大きいが簡単な構造のユニットを組立てる。これを3ユニット制作。
出来上がって仮配置。結構ボリューム感が出てきた。背面は白の化粧合板。本当は黒にしたかったが、近くのホームセンターには無かった。上扉ユニットが出来たら全体を固定しこの背面板を本格的固定する予定。
LED間接照明を付けた。3Wだが明るい。直接覗き込むとぶちぶちで品がない。
全体で点灯させるとそれなりの雰囲気が出る。間接照明の味は出た。しかしながら棚板が木製なので照明が蹴られるところが出る。そこはあきらめるところ。
上扉ユニット制作  
上の扉付きユニットは小さい。比較的簡単に作業は進む。慣れてきたのも大きな要因。
まず1個目を載せてみた。中々の寸法取り。作業用のスペースを含めギリギリ可能な寸法。それに天井との一体感もあり申し分無し。あと2ユニット作る。
扉無しで確認すると問題ない様だ。
扉が付くとこんな感じ。部屋の照明と扉の関係も問題無し。艶消しクリア塗装をした。
組立て  

全ユニット間の固定と背面の壁との一体化固定を行った。その後背面化粧合板を接着し固定。地震があっても倒れてこないものになった(と確信)収納品は飛び出すかもしれないのでこれが今後の課題。

最後に、ガラス入れ。業者に発注し、5mm厚さの強化ガラス。スライド蝶番を慎重に位置決めして組立てたが左右のガラスで合わさる部分に1mm余りの段差が出来た。色々調整したが、取付を変えるしかないのでこのままとした。ガラス間の隙間は1mm以下!。強い力で閉めると怖いくらいだ。